以前、メラビアンの法則について書かせていただきました。
その中で、印象を決める時に視覚情報が全体の55%を占めているということでしたが、今回はそんな視覚情報のひとつでもある環境についての内容となります。
オフィス場合の環境と影響
人と話をする時に環境というのはとても大切になります。
環境とは、話をする場所になります。
オフィスなどでは、
・多くの人がいる環境
・上司が近くにいる環境
・部下が近くにいる環境
・外部の人がいる環境
・誰もいない環境
その他に様々な環境が創り出せますが、大きく分けると上記のような環境が挙げられます。
例えばあなたが上司の立場にいて、部下と話をしようとする場合、その話の内容によって環境を整えてあげることが大切になります。
一般的には本音の話をしたい時や、指摘をしなくてはいけない時は誰もいない環境が良かったり、褒める時は皆の前で褒めたほうが良いと考えると思います。
しかし、自分が良いと思っている環境が必ずしも相手にも良いとは限らないということです。
部下を褒めたいと思っていた時に、一般的にはより多くの人がいるところで褒めてあげたほうが喜ぶだろうと思いがちです。
しかし人によっては皆の前で褒められるのは恥ずかしいと感じてしまい、褒められても表現を隠してしまう人もいます。
人によって全く変わってくるのです。
また、その逆にどうせ褒めてもらえるならなるべく多くに人がいる前が望ましかったりする人もいます。
ついつい自分が良いと思う環境で褒めると相手も喜ぶだろうと考えてしまいますが、人それぞれであるということを知っておくことが大切になります。
カフェなどの場合の環境と影響
プライベートで話をする時にも環境は大切になります。
これも様々な環境があります。
・人が多い広い場所
・人が多い狭い場所
・隣との距離が近い場所
・隣との距離が遠い場所
・個室
などその他にも多くあり、またカフェなどではそこで流れている音楽や景色、ソファなどなど、多くの環境が組み合わさっています。
仲の良い友人と話すとき、初対面の人と話すときなどでも状況は変わりますし、話をする内容にも変わってきます。
この場合も大切なのは、必ずしも自分が話しやすい環境が相手にとっても話しやすいとは限らないということです。
テクニックとして、自分が優位に進めるために自分が安心して相手が不安な場所といった方法もありますが、あくまでも相手との関係性を創っていく上では、相手のことを考えた環境選びが重要となります。
相手に合った環境を知るには?
自分自身が話の内容によって、どんな環境が居心地が良く、話がしやすいかということは何となくわかると思います。
しかし、他人のことは正直わからないものです。
先程もお伝えした通り、自分が良いと感じている環境でも人によっては居心地が悪かったりすることもあるのです。
ではどうすれば相手に合った環境を知ることができるのでしょうか?
人間には様々な感覚がありますので、率直に相手に聞いてみることです。
前提として、あなたが居心地が良いと思っている環境が、必ずしも周りの皆も環境が良いと感じているとは限らないということです。
自分の感情=相手の感情
ではないということになります。
また環境以前に大切な事はあなたと相手との関係性になります。
どれだけリラックスできる環境が用意されていたとしても、あなたと相手との関係性が良くなければ安心して話をすることはできませんし、関係性が良ければ多少環境が合わなくても話はしやすくなります。
どれだけ日頃の関係性があるかどうかが一番の話しやすい環境を創ることに繋がるということになります。