他人から嫌なことを言われたり、思っていた通りに物事が進まなかったりした時などに、ついつい感情的になってしまうことってありますよね。
また同じ出来事でも、感情的になりやすい人と、冷静に対処できる人もいたりするかと思います。
人間の感情というものはある程度コントロールすることができます。
反対に何も考えずに起こった出来事に対して反射的に反応してしまうと、感情的になりやすくもなるのです。
そこで今回は感情をコントロールする技術について紹介をしていきます。
感情をコントロールする技術!感情とは?
まずはじめに、人間の感情についてどんなものがあるでしょうか?
様々な感情が表現できますが、一般的には
喜び
好き
悲しみ
恐怖・不安・驚き
嫌い
怒り
退屈
悔やむ
などが感情の代表的な表現ではないでしょうか?
それぞれ自分自身に何かの出来事があった時や、その日の体調、環境などによっても感情は左右されたりします。
特に子供はそういった感情を分かりやすく表現します。
悲しい時には思い切り泣いたり、怒ったり、また楽しい時には思い切り笑ったり、はしゃいだり。
子供のうちは反射的にそういった感情を表現するケースが多いのですが、成長するにつれてある程度、感情をコントロールできるようになってきます。
それは大勢の中にいる時と、自宅にいる時など、その時の状況によってコントロールをするようにしています。
しかしコントロールとはいっても、なかなか感情を抑えきれず、すぐに怒ってしまったり、機嫌が悪くなってしまったりして、あとで後悔するなんて経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか?
実は感情というものはある程度、自分自身で選択をしているのです。
感情は自分で選択をしている
例えば、他人から嫌なことを言われたときに何も考えず反射的に感情を表現すると、それは怒りであったり悲しみであったりします。
そしてその日はずっと嫌な気分で過ごしてしまうなんていう人も多いのではないでしょうか?
確かに嫌なことを言われたら、当然嫌な気分になってその後にも引きずってしまうでしょう。
人間なのでそういった反応をしてしまうのは当然かもしれません。
しかし少し捉え方を変えるだけで、ある程度感情を緩和させることができます。
それは事実と解釈を分けて考えるということです。
事実と解釈を分ける!現象を現象として捉えてみる
具体的にどういうことかというと、他人が何かを言ってきたということは事実です。
ただこれは何かを言ってきたという事実だけであって、その事実にどういった感情を持つかは自分の自由になるのです。
あくまでも感情は出来事に対して、自分自身で選択しているだけだと捉えるのです。
他人が言ってきたことを『嫌な事』と深く捉えれば当然嫌な気分にはなるでしょうし、同じ嫌と感じる事でも、浅く捉えれば、嫌な気分になる深さも浅くなるでしょう。
また、そのこと自体を嫌な事と捉えずに、ただ言ってるだけと捉えれば感情が動くこともないかもしれません。
もう少し別の例で説明をすると、大切にしていた物を落として壊れた時に、物を落として壊れたというのは事実であって、それに対してどういった感情を出すかは、自分の自由になるということです。
『なんて最悪なんだ』
『運が悪いなぁ』
『なんで自分ばかりそんな目にあうんだ』
と物が壊れたという事実に悲観的に捉えることもできれば
『なんで物を落としてしまったのだろう』
『次に活かすにはどうしたらいいだろう』
『この場所に置いたから落としてしまったので、置く場所を変えよう』
といった感じで、次に活かす捉え方もできます。
その他にも
『物が壊れたってことは、新しいものを買いチャンスだな』
『このタイミングで壊れたのは何かの自分へのサインなのかも』
といった感じで捉える人もいるかもしれません。
事実に対してどう解釈するかは自分次第
このように、同じ事実に対してどう解釈するのかは全て自分次第だということです。
もちろん全てをポジティブに解釈するようにはなかなかできないことも現実としては多いです。
ただ、目の前で起こった事実に対して反射的に全てを感情でそのまま反応するのではなく、一度、事実を整理してそれに対して自分でどんな感情を持ったのかを客観的に観察してみると、ある程度感情を抑えることが出来るようになってきます。
感情を出すことは必ずしも悪いことではありませんが、ついつい反射的に感情を出してしまうことで、後で後悔をしてしまうことが多い場合、一度冷静に事実と解釈を分けて考えてみることをおすすめします。