『目標』
『目的』
『ビジョン』
『ゴール』
『夢』
という言葉は比較的日常生活でも使用されることが多い言葉となります。
しかし、その言葉ひとつひとつの意味をしっかりと理解して使われているケースが少なく、結構曖昧に使用されていることも多いようです。
『目標』『目的』『ビジョン』『ゴール』『夢』を明確に理解し、使い分ることで、結果的に物事が達成される確率を高くなります。
そこでそれぞれの違いについて説明をしていきたいと思います。
その中で今回は『目標』と『ゴール』について説明をしていきます。
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目次
目標とゴールの使われ方
スポーツのチームや企業、学校、そして個人のダイエットや筋力アップでも、『目標』と『ゴール』が何となく混ざって使用されていることが多くあります。
例としてあるものをいくつか挙げてみたいと思います。
スポーツチームやスポーツでの例
・〇〇大会で優勝をする
・〇〇秒のタイムを達成する
・○○大会に出場する
・Aチームに勝つ
などなど
企業や学校での例
・売上○○の達成
・新規顧客○○名獲得
・数学で学年1位になる
・〇〇大学に合格する
・○○の企業に内定をもらう
などなど
ダイエットの例
・体重を○○Kgにする
・○○までにウエストをマイナス○○㎝にする
などなど
これは目標なのかゴールなのか?
いくつか例を挙げさせていただきましたが、挙げた例は
『目標』でしょうか?
『ゴール』でしょうか?
全て『ゴール』になります。
結構、様々な場面で曖昧に使われていることも多く、また曖昧に使うことで達成の確率は著しく下がってしまいます。
では『目標』と『ゴール』の違いとは何なのでしょうか?
ゴールとは?
まずは先にゴールについて説明をしていきます。
① 競走・競泳などで、着順の決まる一番最後の地点。決勝点。
② サッカー・バスケットボール・ラグビーなどで、ボールを入れ得点すること。また、その得点となる一定の枠内。
③ 駒を進めて着順を競うゲームの終着点。上がり。
④ 最終的な目標点。 「学問に-はない」
参考:https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB
上記の通り、ゴールとは到達点や終着点などを示します。
先程の例でみると
スポーツチームやスポーツでは、大会で優勝することや、記録のタイムを達成するという到達点です。
企業や学校では、売り上げを達成することや学校に合格することなどが到達点です。
そしてダイエットでは、○○Kgまで体重を減らすことや、ウエストを○○㎝まで絞ることが到達点になります。
目標とは?
では目標とはどういったものになるのでしょうか?
① そこまで行こう、なしとげようとして設けた目当て。 「年内完成を-にする」 「 -を掲げる」
② 射撃などの、的。 「 -に命中する」
③ 目じるし。 「車上にて弗と目につきしは両替屋の-なり/千山万水 乙羽」 〔類義の語に「目的」があるが、「目的」はその実現に向けて行為が行われる事柄(対象)の意を表す。それに対して「目標」はそこまで到達しようと定めたところの意を表す〕参考:https://www.weblio.jp/content/%E7%9B%AE%E6%A8%99
目標とは、道しるべや目印のことを示すのです。
車のナビを想像してもらえるとわかりやすいのですが、ナビを設定するときに、行きたい場所を設定するかと思います。
行きたい場所=目的地=ゴール
となります。
そしてそのゴールに向かって、どの信号を曲がるといった目印が目標となるのです。
ゴールは達成できない可能性がある?目標は達成できる可能性がある?
実はゴールの特徴としては、達成できない可能性があるということがあります。
大会で優勝する
売り上げを○○にする
○○kg痩せる
といったゴールは、外的要因が関係してくるものとなります。
外的要因とは、相手がいるものや環境によって左右されるものになります。
大会で優勝をするとゴールがあっても、相手が自分よりも強ければそのゴールは達成できません。
売り上げの達成も、買ってくれる人がいなければ達成ができません。これも外的な要因の一つになります。
また大学に合格をするというゴールも、定員人数に対して希望者が多かった場合や、受験者のレベルが高かった場合に、ゴールが達成できない可能性が上がります。
ダイエットについても、人間の身体に絶対はないので、100%ゴールの体重が達成できるかは確かではありません。
そういった意味でも、ゴールは絶対に達成できるものではないのです。
目標は具体的にどういったもの?
反対に目標は達成できる可能性が高く、外的要因の影響を受けにくいものとなります。
要するに自分の行動次第で達成できるものです。(自分である程度コントロールできる)
大会で優勝をするというゴールがある場合に、目標としては
・毎日○○kmの走り込みを行う
・試合中に全員が100%の声を出せるチームにする
・練習中は常に笑顔をキープする
売り上げを○○にするというゴールがある場合には目標としては
・来客したお客様への挨拶を全員が目を見て行う
・お客様を呼ぶときは名前で呼ぶ
・来客者に2日以内にお礼のメールを送る
○○kg痩せるというゴールがある場合には目標としては
・毎日有酸素運動を○○分行う
・移動中は姿勢を常に意識する
その他にも様々な目標は出てくるかと思います。
その目標(目印)を達成することでゴール達成の可能性が高くなるものが目標となります。
もちろん、例の中でも環境によっては外的要因によって左右されるものもあるかもしれませんので、それはそれぞれの環境によって変わってきます。
目標とゴールの違いまとめ
目標とゴールの違いをまとめますと、
目標 :ゴール達成の道しるべ、自分である程度コントロールできる
ゴール:到達点、外的要因によって左右される(コントロールできない)
となります。
スポーツの現場、企業、学校、自分の身体などなど様々な場面で目標やゴールを設定することがあるかと思います。
目標やゴールを設定すると、自分が進むべき到達点や(ゴール)、その到達点を達成する可能性を高めるために、どんな道を進んでいけばいいのか(目標)といった道しるべが明確になります。
それが結果としてゴールを達成できる可能性を高めることができるのです。
特に目標とゴールが混ざっているケースが多くあります。
自分が現在考えている目標は本当に目標なのか?それともゴールなのかを明確にして、目標を再設定してみてはいかがでしょうか?
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