前回、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱した「成功循環モデル」についてお伝えをしました。
組織が成功をする時の循環モデルというものでした。
例として会社や、スポーツチーム、学校などについてもお伝えをしましたが、これを個人として当てはめた時も同じことが言えるのではないかと思います。
そこで今回は『成功循環モデル』を個人で当てはめた場合についてまとめていきたいと思います。
環境によって左右される自信とは?
自信満々の人、自分に自信が全くない人などいます。
そんな自信は、立場や環境によっても大きく変動します。
自分の得意分野の場所や環境の場合、たいてい自信がある状態にもなります。
反対に、初めての環境や、予測できない環境では人は自信がなくなり不安になります。
自信を辞書で調べると
自信・・・自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。
となります。
だからこそ、自分が得意や慣れている分野の環境では、自分の価値が分かっているので、自分自身を信じることができ、自信がある状態になるんですね。
そして反対の、初めての環境や先が見えない環境では、その場での自分に価値が分かりにくいため、当然自信もなくなってきます。
そう考えると環境によって変化する自信というのは、いかのその環境に慣れているか?
といった経験値の差で左右されるということです。
経験を積むことが大切
人前に話すことに自信が持てないという人は多いと思います。
それは多くの場合、その環境に慣れていないからです。
最初から人前で話すことに慣れているという人は少なく、ほとんどの人が自信もなく慣れない状態でスタートをしています。
そして何度も経験を積むことによって、人前で話すという環境に慣れてきて、徐々に自信がついてくるのです。
その機会が早いか遅いかだけの違いになります。
だからこそ、そういったチャンスがあった場合に、「まだ経験が浅いから」「もう少ししてかから」と逃げずに、とにかくやってみることも大切になります。
これは人前に話すことに限らず、どんなことでも当てはまるのではないかと思います。
自分との関係の質が思考と行動を変える
冒頭に紹介をしました、「成功循環モデル」を個人として当てはめた場合にどうでしょうか?
例えば人前で話すチャンスが来たときに、ついつい「上手に話さなくてはいけない」という結果ばかりに目がいってしまいます。
そんな時に日頃から自分との関係の質をおろそかにしていると、自分で自分を信じることができていない状態の為、「上手く話さなくてはいけない」という結果だけに対して不安になり、なにか理由をつけて逃げることを考えてしまいます。
その繰り返しで、いつまでたっても次の行動に移せなくなってしまいます。
反対に、自分との関係の質を常に良い状態にしている人は、慣れないことや不安な事でも、自分で自分を信じていれる状態ですので、「まずやってみよう」といった気持ちになり、新しいことにチャレンジをしやすくなります。
自分との関係の質を高めるには?
自分との関係の質を常に良い状態にしている人は、考え方の質も上がり(思考に質)、行動も変わり(行動の質)ます。
そしてどんどんチャレンジをして経験も積めるので、当然自信もついてきて結果も変わります。
そんな、良いサイクルになります。
では自分との関係の質を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?
それは人によって様々な方法がありますが、その一例を紹介します。
・自分が大切なものを大切にしている
・自分が好きなものを知っている、そして好きな事をしている
・自分で決めたルールを守っている
・自分の意志で行動している
などなど、基本的にはいかに自分のことを知っているか、
そして自分を満たしているかが大切になります。
ついつい日常の生活に追われてしまい、やらなくてはいけないことをこなす毎日になってしまいがちですが、たまには自分と向き合って
自分にとって大切なものは?
自分が好きなことは?
自分がやりたいことは?
など自分に質問をしてみて、自分を知ってみる時間の必要かもしれません。
それが自分との関係の質を高め、結果の質も高まるのではないでしょうか。