【ジャブ③ アドバンス編】骨と脱力でより鋭いジャブを打つ方法!素早いジャブを打つための考え方を解説

ジャブは、ボクシングや格闘技エクササイズの中でも特に基本となるパンチです。

これまで「ジャブ①ビギナー編」では基本的なフォームや打ち方、「ジャブ②ベーシック編」では体の連動を使ったジャブについて解説してきました。

そして今回の「ジャブ③アドバンス編」では、さらに一歩進んで、より鋭く、素早いジャブを打つための考え方をご紹介します。

今回意識したいのは、

  • 骨、特に肩甲骨を使う
  • 力を抜いて打つ
  • 「耳から拳を出す」という感覚を持つ

この3つです。

「もっと強く打とう」「もっと速く拳を動かそう」と考えるだけでは、必ずしも鋭いジャブにはなりません。

むしろ、余計な力を抜き、体の構造や感覚を利用することで、よりスムーズで鋭いパンチにつながります。

 

↓↓ビギナー編とベーシック編↓↓

ジャブは拳だけで打つのではなく「肩甲骨」から動かす

まず意識したいのが、肩甲骨です。

ジャブを打つとき、どうしても拳や肘の動きに意識が集中します。

もちろん拳を正確に出すことや、肘を伸ばす動作も大切です。

しかし、さらに鋭いジャブを目指すのであれば、拳や肘だけではなく、背中にある肩甲骨から動きを作るようなイメージを持ってみましょう。

肩甲骨を「開く」ような意識でジャブを打つと、拳がより遠くへ出やすくなります。

イメージとしては、

肩甲骨を開く → 肩が動く → 腕が伸びる → 拳が前へ出る

という流れです。

実際にはこれらが一つの動作として連動します。

「拳で当てにいく」のではなく、肩甲骨からジャブが出てくるような感覚を身につけることがポイントです。

肩甲骨を意識する簡単な練習

肩甲骨の動きを感じるためには、壁を使った練習もできます。

壁に手をつき、肘を伸ばした状態で、肩甲骨だけを動かしてみましょう。

肩甲骨を動かすことで、体が壁から少し離れるような動きが出てきます。

この「肩甲骨を開いて体を押し出すような感覚」を、ジャブを打つときにも応用します。

肩甲骨をしっかり使うことで、腕だけで打つよりも、より遠くへ拳を届ける感覚を作ることができます。

拳を少し内側に捻ると肩甲骨を使いやすくなる

肩甲骨を使ったジャブを行うときの方法の一つとして、拳を若干内側へ捻るという意識もあります。

拳を完全に縦にした状態でも肩甲骨を使って打つことはできますが、最初は少し内側へ捻ることで、肩甲骨の動きを意識しやすくなります。

ただし、強く捻る必要はありません。

あくまでも、

「少し内側へ捻ることで、肩甲骨から拳を出しやすくする」

という感覚です。

この動きを利用することで、肘の曲げ伸ばしだけに頼らず、肩甲骨を使った鋭いジャブにつなげることができます。

強く打とうとしすぎない。「脱力」が鋭さを生む

次に重要なのが、脱力です。

「強いパンチを打ちたい」と考えると、つい拳を強く握り、腕や肩にも力を入れてしまいます。

しかし、最初から全身をガチガチに固めてしまうと、動きが重くなり、素早く拳を出すことが難しくなります。

そこで大切なのが、

力を抜くところと、力を入れるところを分ける

という考え方です。

最初から最後まで力を入れているのではなく、基本的にはリラックスした状態で動き、必要な瞬間だけ力を入れます。

拳は「生卵を持つ」ように軽く握る

脱力を意識するときに、特に重要なのが拳の握り方です。

構えているときから拳を強く握り込むのではなく、軽く握るようにします。

イメージとしては、生卵を軽く持っているような感覚です。

そして、パンチが当たる瞬間に必要な力を入れます。

最初の練習では、さらに分かりやすくするために、手を開いた状態からジャブを出してみてもいいでしょう。

手を開いてリラックスした状態から、肩甲骨を意識して拳を前へ出していきます。

そのうえで、当てる瞬間だけ拳を整えます。

これによって、「最初から力を入れて打つ」のではなく、脱力した状態から必要な瞬間だけ力を入れるという感覚を身につけやすくなります。

「力を抜く」と「力がない」は違う

ここで注意したいのは、脱力とは「力をまったく入れない」という意味ではないということです。

ジャブを打つためには、当然ながら必要な力を使います。

重要なのは、

力を入れっぱなしにしないこと

です。

構えている段階から肩や腕、拳をガチガチに固めるのではなく、リラックスして動き、当てる瞬間に必要な力を使う。

この「脱力と力を入れる瞬間の差」が、素早く鋭いジャブにつながります。

「耳から拳を出す」というイメージ

最後に、少し感覚的なポイントをご紹介します。

それが、

「耳から拳を出す」

というイメージです。

実際に耳から拳が出るわけではありません。

肩と耳がつながっているようなイメージを持ち、そこから拳が前へ飛び出していく感覚です。

「拳を前へ伸ばそう」と考えるよりも、「耳の横から拳がスッと出ていく」とイメージすることで、パンチを出しやすくなる場合があります。

これは非常に感覚的な方法なので、全員に同じように感じられるとは限りません。

あくまでも、ジャブを素早く出すためのイメージの一つとして試してみてください。

ジャブ③アドバンス編のポイントまとめ

今回のポイントをまとめると、次の3つです。

① 肩甲骨を使って打つ

拳や肘だけで打とうとせず、肩甲骨を開くような意識を持ちます。

場合によっては、拳を少し内側へ捻ることで肩甲骨を使いやすくします。

② 脱力する

最初から拳や腕をガチガチに固めず、軽くリラックスして構えます。

そして、当てる瞬間に必要な力を入れるようにします。

③ 「耳から拳を出す」

拳を前へ伸ばすというより、耳の横から拳がスッと出ていくようなイメージを持ちます。

感覚的な部分ですが、素早く拳を出すための一つのイメージとして試してみてください。

まとめ|鋭いジャブは「力」だけでは生まれない

ここまで3回にわたって、ジャブの打ち方を段階的に解説してきました。

①ビギナー編では、ジャブの基本。

②ベーシック編では、体の連動。

そして③アドバンス編では、肩甲骨・脱力・感覚を使って、さらに鋭いジャブを目指します。

鋭いジャブを打とうとすると、つい「もっと強く」「もっと速く」と力を入れたくなります。

しかし、実際には余計な力を抜き、肩甲骨など体の構造を利用することで、よりスムーズに拳を出せるようになります。

特に今回のポイントは、

「肩甲骨から打つ」
「力を抜いて、当てる瞬間に力を入れる」
「耳から拳を出すイメージ」

の3つです。

すぐに全てを完璧に行う必要はありません。

まずは肩甲骨の動きを感じることから始め、次に脱力を意識し、最後に「耳から拳を出す」というイメージを加えてみてください。

①ビギナー編、②ベーシック編と合わせて練習することで、ジャブの基本から体の連動、そしてより鋭いパンチを打つための感覚まで、段階的に身につけていきましょう。

実際の動きについては、YouTube動画「ジャブ③アドバンス編」で詳しく解説しています。