個性を生かす・伸ばす!優位感覚とは?

人にはそれぞれ個性があり『コミュニケーションスタイル』を知ることで、その人の性格的特徴やモチベーションの上がるポイントの傾向ががわかることができます。

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そして個性のひとつに『優位感覚』というものもあります。

優位感覚とは何か覚えたりするときに、どの感覚で覚えると早く覚えることができるかという感覚になります。

今回はそんな優位感覚についてまとめました。

4つの優位感覚

優位感覚は4つのタイプに分かれていると言われています。

・聴覚系

・言語感覚系

・触覚系

・視覚系

この優位感覚は必ずしもどれか一つが当てはなるという訳ではなく、人によっては2つや3つという人もいます。

また一つだけしか当てはまらないという人もいます。

大切なことは自分がどの感覚が優位なのかを知っておくことです。

それを知れることで、今後何かの学習をする時により短い時間で習得をすることが可能となります。

それではそれぞれの優位感覚を説明していきます。

優位感覚:聴覚系

このタイプの人は聴いて学習をすることが得意になります。

講義を聴いたり音声を聴くことで効果的に学習をしていくことができる傾向にあります。

また音で物事を捉えることも得意で、人の声の変化などにも敏感になります。

聴覚系の人に 何かを伝えたり教えたりする時の方法としては、

『説明をする』

『聴きに行かせる』

『声のトーンを意識する』

ことが大切です。

ただし、何かを聴いている時に騒音があると集中できないことがあります。

静かな環境を整えることもポイントとなります。

優位感覚:言語感覚系

言語感覚系の人は、話をしたり、メモにとったり、文章をまとめたりすることで理解が深まります。

既存のまとめ方をするよりも、自分でオリジナルのまとめ方を行ったり、また関連話(たとえ話)を交えてまとめると更に効果的に学習をすることができます。

言語感覚系の人に何かを伝えたり教えたりする時の方法としては、

『話をさせる』

『書かせる』

『説明させる』

『フローチャートなどにまとめる』

ことが大切になります。

優位感覚:触覚系

触覚系のタイプの人は、何かを覚える時に指を動かしたり身体を動かしたりと、体験をしたりロールプレイをすることで学習がやりやすくなります。

なのでまずはやってみるといった行動と、その時感じる感覚が大切になります。

触覚系の人に何かを伝えたり教えたりする時の方法としては、

『身体を動かしてあげる』

『やらせる』

『行動と一緒に説明をする』

方法があります。

また実際に行動をした時に、『どんな感じ?』と感覚を質問してあげることにポイントとなります。

優位感覚:視覚系

視覚系の人は目から入る情報で物事を認識することが得意です。

マインドマップやフローチャート、絵や図、動画など活用することで学習のスピードの上がります。

また色のペンを活用することも方法のひとつになります。

視覚系の人に何かを伝えたり教えたりする時の方法としては、

『映像や画像を見せる』

『やってみせる』

といった方法がポイントです。

優位感覚は自分の理解と相手の理解が大切

先述した通り、優位感覚は必ずしも一つだけが当てはまるわけではなく、人によっては複数の場合もあります。

まずは自分がどの優位感覚なのかを知ることが大切になります。

そしてもうひとつ大切なのが、チームなどで行動をする時には、周りの人の優位感覚を知っておくということです。

例えばスポーツで何かの動きを覚えさせたい時に、指導者が触覚系の人の場合、ついつい指導方法の触覚系が中心になります。

とにかくやってみることや試すことを優先しがちです。

そんな触覚系に当てはまる人であれば問題ないのですが、もし覚えさせたい人が言語感覚系の人だった場合、触覚系の指導だとなかなか覚えることに時間がかかってしまいます。

そういった意味でも、4つの優位感覚があるということの理解。

そして、それぞれの優位感覚に合わせた教え方ができる人が、指導者として求められるかもしれません。

もちろんスポーツの現場だけでなく、会社や子供の関わる場所でも一緒になります。

優位感覚まとめ

優位感覚を理解しているしていないかで、学習のスピードは変わってきます。

今まで小さい頃から当たり前にやってきた学習のやり方が、必ずしもその人に合っているかどうかはわかりません。

4つの優位感覚を理解して、4つの方法をやってみることで、自分がどの優位感覚なのかを理解することからはじめてみませんか。