ゴールと目標の違いや目的、ビジョンなどについて今までご紹介をしてきましたが、その中で目標設定をする際、効果的に行うにはどうすればいいのか?
について説明をしていきたいと思います。
効果的な目標設定には様々な方法がありますが、今回は「SMART」についてご紹介をしていきます。
目次
目標設定には「SMART」を活用する
目標設定をする際、「SMART」を活用することで、より効果的に目標設定をすることができます。
ではその「SMART」とはどういったものでしょうか?
これはそれぞれの言葉の頭文字をとったものになります。
S(Specific)=具体的に
M(Measurable)=計測可能、数値化されている
A(Agreed Upon/Achievable)=同意している、達成可能である
R(Realistic)=現実的である
T(Timely)=期限、納期、時間的予算が決まっている
目標設定の際に、これを意識して設定をすることでより目標達成の可能性が高まります。
「毎日ランニングをする」を例とすると
例えば、あるゴールを設定して、その中の目標の一つに「毎日ランニングをする」といった目標を設定したとします。
その際に「SMART」に当てはめることでより目標設定が具体的になります。
S=具体的に
「毎日ランニングをする」といった目標でもある程度は具体的になっていますが、もっと具体的にするには、どういった項目があるのでしょうか?
・どこをランニングするのか?
・いつランニングをするのか?
・何時にランニングをするのか?
・その時間に外的要因でできない場合にはいつランニングをするか?
などなど、より具体的にしていくことが大切です。
M=計測可能、数値化されている
「毎日ランニングをする」をより計測可能にするにはどうしたらいいでしょうか?
「毎日」でも計測にはなりますが、より細かく設定をします。
・何㎞ランニングするのか?
・何分(何時間)ランニングするのか?
・ペースはどのぐらいか?
などになります。
A=同意している、達成可能である
これも大変重要となります。
そもそもその目標は実施する本人が同意しているかどうかです。
何気なく周りの人が勝手に決めてしまった目標なのか、それとも本人が決めた、もしくは本人が同意している目標かどうかで達成の確率は大きく変わってきます。
特に、チームなどで目標を決める際には注意が必要になります。
また、その目標が達成可能かどうかも大切です。
そもそも毎日ランニングをすることが可能かどうかです。
目標というとついつい無理をして設定をしてしまいがちです。
最初から達成不可能な目標だと「カタチだけの目標設定」になってしまい、全く無意味になります。
達成可能な目標なのかどうかも客観的に見て判断していく必要があります。
R=現実的である
達成可能かどうかにも通じてくるものがありますが、現実的かどうかも重要です。
明らかに現実的ではない目標設定の場合、やはり「カタチだけの目標設定」になりがちです。
「毎日ランニングをする」ことが現実的なのかどうか。
人によってはどう考えても現実的ではない場合もあります。
そこをしっかりと見極めることも重要です。
例えばランニングを外で実施すると決めている場合、
雨や雪の場合はどうするのか?といった問題も出てきます。
雨や雪の場合もどんな状況でも関係なしに外を走るのも一つです。
また雨や雪の場合は室内のランニングマシンを走ることも可能です。
これが現実的に設定していないと、「毎日」を達成することが難しくなります。
そういった現実的な部分にも目を向けることが大切になります。
T=期限、納期、時間的予算が決まっている
最後に、いつまでやるのかといった期限を決めることです。
「毎日ランニングをする」ことを何気なく期限も決めずにやってしまうと、いつしかその目標が消えてしまいます。
そうならないためにも、いつまでの目標なのか期限を決めておくことが大切です。
SMARTの目標設定まとめ
今回の例はスポーツの現場の例としてでしたが、これは仕事でも勉強でもプライベートでも全てに共通の項目となります。
そのため、目標を設定するときには結構時間がかかるかもしれません。
しかし、曖昧な「カタチだけの目標設定」をするほど、時間の無駄なことはありません。
より効果的な目標設定をすることで目標達成の確率を高めて頂ければと思います。