今回は、格闘技エクササイズで行うラウンドハウスキックの「ベーシック編」として、キックをより蹴りやすくするための練習方法を紹介します。
ラウンドハウスキックを練習していると、
- なかなかキックが決まらない
- 蹴るときに身体が不安定になる
- 蹴り足の股関節がうまく伸びない
- 足の甲でうまく蹴れない
- 蹴りの軌道が安定しない
といったことがあります。
そこで今回は、壁や椅子などの障害物を使った練習を取り入れながら、軸足の安定や蹴りの軌道を身につける方法を解説していきます。
目次
ラウンドハウスキックで股関節を伸ばすには
ラウンドハウスキックがうまく決まらないときに多いのが、蹴るときに股関節が曲がってしまうケースです。
蹴り足側の股関節が十分に伸びないと、伸びのあるキックを出しにくくなります。
そこで大切になるのが、軸足を安定させることです。
軸足が安定することで、蹴り足側の股関節をより伸ばしやすくなります。
もちろん、股関節をあえて伸ばし切らずに蹴る方法もあるため、それ自体が絶対に間違っているわけではありません。
自分の中で意図した動きとして行っているのであれば、それも一つの方法です。
ただし、今回は「もう少し伸びのあるキックをしたい」という場合におすすめの練習方法を紹介します。
壁を使って軸足を安定させる
まずは壁を使って、軸足を安定させる練習を行います。
壁などを支えにしながら蹴り足を持ち上げ、軸足で身体を支える感覚を身につけていきます。
この練習のポイントは、単純に膝だけで身体を支えようとしないことです。
もも裏と内ももを意識する
軸足でバランスを取るときは、
もも裏から内ももにかけて支える感覚
を意識してみましょう。
膝だけでバランスを取ろうとするよりも、もも裏や内ももを意識することで、軸足を安定させやすくなります。
サイドキックの練習でも紹介した方法ですが、ラウンドハウスキックでも同じように活用できます。
また、軸足の膝はピンと伸ばし切らず、軽く曲げた状態で行いましょう。
この状態で何度か練習し、軸足で身体を支える感覚を身につけていきます。
徐々に壁から手を離していく
壁を使った状態で安定してきたら、次は少しずつ手を離していきます。
最初は壁をしっかり使いながら行い、慣れてきたら支えを減らしていきましょう。
そして、もも裏や内ももで支える感覚を残したまま、実際にラウンドハウスキックを行います。
軸足が安定すると、身体全体が安定するため、蹴り足も動かしやすくなります。
つまり、
軸足が安定する → 身体が安定する → 蹴りが安定する
という流れにつながります。
蹴り足の膝の向きを意識する
ラウンドハウスキックの形がうまく決まらない場合、もう一つ確認したいのが蹴り足の膝の向きです。
足の甲でうまく蹴れないときには、膝が上を向いてしまっているケースがあります。
膝を横または斜め下に向ける
膝が上を向いている場合は、膝を横、または斜め下に向けることを意識してみましょう。
膝の向きを変えることで、ラウンドハウスキックの形を作りやすくなります。
特に今回は、
膝を斜め下に向ける
ことを意識して練習してみてください。
そこに先ほどの、
- 軸足のもも裏
- 軸足の内もも
- 軽く曲げた軸足
という意識を組み合わせていきます。
軸足と膝の向きを合わせて練習する
ラウンドハウスキックでは、一つの部分だけを意識するのではなく、複数のポイントを組み合わせることが大切です。
今回の練習では、
① 軸足を安定させる
② もも裏・内ももで身体を支える
③ 軸足の膝を軽く曲げる
④ 蹴り足の膝を横または斜め下に向ける
という流れで練習してみましょう。
これらを繰り返していくことで、蹴りやすさだけでなく、ラウンドハウスキックの動きもよりスムーズになっていきます。
椅子などの障害物を使って軌道を練習する
もう一つおすすめしたいのが、椅子などの障害物を使った練習です。
ラウンドハウスキックでは、蹴りの軌道を身につけることも重要です。
そこで、椅子などを身体の前に置き、その上を通るように蹴る練習をしてみましょう。
障害物の上を通して蹴る
構えた状態から、椅子などの障害物に当たらないように、その上を通るように蹴ります。
こうすることで、自然と膝を上げてから蹴る動作を意識しやすくなります。
単純に空中へ蹴るだけではなく、「障害物の上を通す」という目的を作ることで、蹴りの軌道を確認しながら練習できます。
障害物は安全なものを選ぶ
障害物を使うときは、身体や足が当たっても危険がないものを選びましょう。
例えば、椅子を使う場合は、ぶつかったときにケガをしないように注意してください。
柔らかいものを障害物として使ったり、安定した机などを利用したりしても構いません。
大切なのは、蹴りの軌道を意識できる環境を作ることです。
ラウンドハウスキックを安定させる練習のポイント
今回紹介した練習方法をまとめると、次のようになります。
① 壁を使って軸足を安定させる
まずは壁などを支えにして、軸足で身体を支える感覚を身につけます。
② もも裏と内ももを意識する
膝だけで支えようとせず、軸足のもも裏や内ももを使ってバランスを取ります。
③ 軸足の膝を軽く曲げる
軸足をピンと伸ばし切らず、少し余裕を持たせた状態で身体を支えます。
④ 徐々に支えを減らす
壁に頼った状態から、少しずつ手を離し、最終的には自分の軸足だけで安定できるようにします。
⑤ 蹴り足の膝を横・斜め下に向ける
膝が上を向かないように意識し、横または斜め下に向けて蹴る感覚を身につけます。
⑥ 障害物を使って軌道を練習する
椅子などの障害物の上を通すように蹴り、膝を上げてから蹴る軌道を身につけます。
安定した軸足がラウンドハウスキックを変える
ラウンドハウスキックをより蹴りやすくするためには、蹴り足だけではなく、軸足の安定が重要です。
特に、
もも裏・内ももで軸足を支える
ことを意識してみましょう。
そこに蹴り足の膝の向きや、障害物を使った軌道の練習を組み合わせることで、ラウンドハウスキックの動きをより安定させやすくなります。
まずは壁を使って無理なく練習し、安定してきたら少しずつ支えを減らしていきましょう。
そして、最後は障害物を使って蹴りの軌道を確認しながら、スムーズなラウンドハウスキックを身につけていきましょう。







