【ラウンドハウスキック① ビギナー編】初心者が最初に覚えるべきラウンドハウスキックの基本/蹴り方・打撃面・軸足・上半身の動かし方・2種類のやり方を解説

格闘技エクササイズでよく行われる「ラウンドハウスキック」。

日本では「廻し蹴り」と呼ばれることも多いキックです。

一見すると「足を回して蹴るだけ」のように見えますが、実際には蹴り足の使い方、軸足の向き、膝の上げ方、上半身の動かし方など、いくつかのポイントがあります。

今回はラウンドハウスキックのビギナー編として、初心者の方が最初に覚えておきたい基本動作について解説します。

次のベーシック編では、ラウンドハウスキックを安定させるための練習方法、アドバンス編では、よりキレのあるラウンドハウスキックを蹴るための身体の使い方やコツについて紹介していきます。

ラウンドハウスキックには2つの基本的な動かし方がある

ラウンドハウスキックには、格闘技エクササイズでよく使われる動かし方が大きく2つあります。

① 構えた位置から足を寄せて蹴る

構えた状態から蹴り足を軸足側へ寄せ、そのまま蹴っていく方法です。

この場合、蹴る瞬間にはおへその向きが変わりますが、蹴り始める前に身体を大きくひねる必要はありません。

② 足を寄せながら身体を回転させて蹴る

もう一つは、蹴り足を寄せる動作と同時に身体を回転させ、そこから蹴っていく方法です。

こちらは、最初の方法よりも身体のひねりを利用する動きになります。

どちらか一方だけが正しいということではなく、プログラムや前後のコンビネーションによって使い分けることができます。

まず覚えたい「どこで蹴るのか」

ラウンドハウスキックを練習するとき、最初に確認しておきたいのが打撃面です。

格闘技エクササイズでは、一般的に足の甲を使って蹴る形が多くあります。

一方で、足の側面など、別の部分を使って蹴る場合もあります。

そのため、実際に行っているプログラムで指定されている打撃面がある場合は、それに合わせてください。

まずは「自分がどこで蹴っているのか」を意識することが大切です。

ラウンドハウスキックの基本動作

前足で蹴る場合の基本的な動作は、次のような流れになります。

足を寄せる → 膝を上げる → 蹴る → 戻す → 足を下ろす

蹴る瞬間には、膝をしっかり上げた状態から伸ばしていきます。

横から見ると、

軸足を寄せる → 膝を上げる → 蹴る → 戻す → 足を下ろす

という一連の動作になります。

初心者の方は、まずこの流れを一つの動作として覚えてみてください。

膝をしっかり上げてから蹴る

ラウンドハウスキックでは、膝の位置も重要です。

最近の格闘技エクササイズでは、膝を上げたところから、そのまま蹴っていく形がよく使われます。

膝を上げることで、蹴りの動作を作りやすくなります。

また、格闘技として考えた場合には、膝を上げることで相手に対して身体を守るような意味を持たせることもできます。

プログラムによっては、膝を上げた状態から、より一直線に足を伸ばしていくような動作を取り入れることもあります。

このあたりはプログラムによって違いがありますので、まずは自分が行っているエクササイズの動きを優先しましょう。

軸足の向きが重要

ラウンドハウスキックで非常に重要なのが軸足です。

蹴り足を上げるときに、軸足のつま先を正面へ向けたままにすると、股関節が十分に伸びにくくなります。

そこで、軸足のかかとを斜め、または蹴る方向へ向けることで、ラウンドハウスキックを蹴りやすくなります。

実際に軸足を動かさずに蹴ってみると、股関節が動きにくく、窮屈なキックになりやすいことが分かります。

そのため、格闘技エクササイズでは、

「軸足のかかとを蹴る方向へ向けてから蹴る」

という動作を基本として考えてみるとよいでしょう。

おへその向きも意識する

軸足の向きと合わせて意識したいのが、おへその向きです。

ラウンドハウスキックを蹴ったとき、おへそが横、または斜め後ろを向くような形になると、蹴りやすくなります。

軸足を適切に動かすことで股関節が動き、結果として身体全体が回転しやすくなります。

初心者の方は、

軸足を動かす → 身体が回る → おへそが横・斜め後ろを向く

という流れをイメージしてみてください。

上半身は「引き手」を使うと動かしやすい

上半身については、構えたまま蹴る方法もあります。

ただ、最初は身体をうまく回転させにくいという方もいるでしょう。

その場合は、引き手を使ってみてください。

引き手を取ることで肩を引き、胸を張るような動作が生まれます。

その結果、おへその向きを斜めへ向けやすくなり、ラウンドハウスキックの動作を作りやすくなります。

まずは、

引き手を取る → 上半身を回す → 蹴る

という流れで練習してみるとよいでしょう。

前の手は固定する?それとも振る?

前側の手についても、いくつかの方法があります。

例えば、

  • 構えた位置で固定する
  • 腕を軽く振る
  • 蹴りに合わせて腕を動かす

といった方法です。

初心者の場合、最初から腕を大きく振ろうとすると、かえって身体のバランスが崩れることもあります。

そのため、まずは無理に大きく動かさず、腕を軽く振る程度から始めてみてもよいでしょう。

腕の動きを大きく使うことで、蹴りの力をさらに引き出していく方法もあります。

こちらについては、アドバンス編でより詳しく解説していきます。

基本は「膝を先行させる」

ラウンドハウスキックを覚えるときは、まず膝を先行させてから蹴るという考え方を基本にしてみてください。

つまり、

膝を上げる → そこから足を伸ばす

という流れです。

実際の格闘技では、相手に動きを読まれないように、より短い軌道で素早く蹴ることもあります。

ただし、最初からその動きを再現しようとすると、基本フォームを覚えにくくなる場合があります。

格闘技エクササイズのビギナー編では、

「足を上げる → 蹴る → 戻す → 下ろす」

という一連の動作をしっかり覚えることを優先しましょう。

身体のひねりを使う2種類の方法

ここで、最初に紹介した2種類のラウンドハウスキックについて、もう少し詳しく見てみましょう。

一つは、構えた状態から身体を大きくひねらずに、足を寄せて蹴る方法。

もう一つは、足を寄せる動作と同時に身体をひねってから蹴る方法です。

どちらを使うかは、前に行った動作によっても変わります。

例えば、コンビネーションの中でフックを打った後にラウンドハウスキックを行う場合、フックで身体をひねった動きをそのまま利用して蹴ることができます。

一方、ジャブなど、身体のひねりが比較的小さい動作から蹴る場合には、そのまま蹴っていくこともできます。

つまり、

「前の動きとラウンドハウスキックをどうつなげるか」

という視点も大切です。

コンビネーションでは、一つ一つの動作を完全に独立させるのではなく、前の動作から次の蹴りへ身体の動きをつなげていくことを意識してみてください。

最初から高く蹴らなくてもいい

ラウンドハウスキックを練習するとき、最初から高い位置を蹴ろうとする必要はありません。

まずは低い位置から始めることをおすすめします。

例えば、脚を狙うような低い位置、お腹周辺などの中間の高さ、さらに高い位置というように、徐々に高さを変えていけばよいでしょう。

「高く蹴れること=正しい」というわけではありません。

自分がどこを蹴るのかというイメージを持って、その高さに合わせて無理なく蹴ることが大切です。

身体の柔軟性には個人差がありますので、無理に高く蹴ろうとせず、自分がコントロールできる範囲から練習してみてください。

ラウンドハウスキックの基本まとめ

今回のビギナー編で、まず覚えておきたいポイントをまとめます。

① 足を寄せてから膝を上げる

前足で蹴る場合は、軸足側へ足を寄せ、膝を上げてから蹴ります。

② 膝を先行させる

最初から足先を大きく振るのではなく、まず膝を上げ、その後に足を伸ばすイメージです。

③ 打撃面を意識する

格闘技エクササイズでは、足の甲を使って蹴ることが多くあります。

ただし、プログラムによって異なるため、指定がある場合はそれに合わせてください。

④ 軸足のかかとを蹴る方向へ向ける

軸足の向きを変えることで股関節が動きやすくなり、蹴りの動作を作りやすくなります。

⑤ おへその向きを意識する

蹴ったときにおへそが横、または斜め後ろを向くような身体の使い方を意識します。

⑥ 引き手を使って身体を回す

身体をうまく回せない場合は、引き手を使うことで上半身を動かしやすくなります。

⑦ 最初は低い位置から練習する

いきなり高く蹴ろうとせず、まずは自分が無理なく蹴れる高さから始めましょう。

まずは「膝・軸足・身体の回転」を意識しよう

ラウンドハウスキックには、さまざまな蹴り方や身体の使い方があります。

しかし、初心者の段階ですべてを一度に意識する必要はありません。

まずは、

「膝を上げる」

「軸足のかかとを蹴る方向へ向ける」

「身体の回転を使って蹴る」

この3つを意識してみてください。

そして、基本動作に慣れてきたら、腕の使い方や身体のひねり、蹴りのスピードなど、少しずつ意識するポイントを増やしていきましょう。

ラウンドハウスキックは、低い位置から高い位置までさまざまな高さに蹴ることができます。

大切なのは「高く蹴ること」ではなく、自分がどこを蹴るのかをイメージし、その高さをコントロールすることです。

無理に高く蹴ろうとせず、自分の身体に合わせて少しずつ練習してみてください。