【ニーキック② ベーシック編】骨盤と軸足の違いで威力と安定感が変わる!ニーキックの正しい身体の使い方

格闘技エクササイズで行うニーキックは、ただ膝を高く上げればいいというものではありません。

より強く、そして安定したニーキックを打つためには、骨盤の向きと軸足の使い方が重要になります。

特に、前足で打つのか後ろ足で打つのか、さらに「遠くへ打ちたい」のか「相手を引き込んで打ちたい」のかによって、身体の使い方は変わってきます。

今回は、ニーキックをより効果的に行うための基本的な身体の使い方を解説します。

後ろ足で打つニーキックの基本

まずは、足を前後に開いた状態から後ろ足で打つニーキックです。

後ろ足で打つニーキックでは、相手を掴んで自分の方向へ引き込みながら膝を打ち込むようなイメージが基本になります。

例えば相手のみぞおちを狙う場合、1発を強く打つのであれば、膝を上げると同時に骨盤を前へ出すようにすると、より大きな動きを使って打つことができます。

連続で打つ場合は骨盤を毎回大きく動かさない

一方、格闘技エクササイズではニーキックを連続して行うことも多くあります。

この場合、1回ごとに大きく骨盤を前へ出してしまうと、次の動作に間に合わなくなってしまいます。

そのため、連続で行う場合は、骨盤の位置を大きく動かさず、その場から膝を繰り返し上げるようなイメージで行うとスムーズです。

遠くを打つニーキックでは軸足がポイント

後ろ足で遠くを狙ってニーキックを打つ場合は、軸足の使い方も重要です。

1発をしっかり遠くへ打ちたい場合は、軸足のつま先を少し外側へ向けることで、骨盤を動かしやすくなります。

さらに、より大きく身体を使って遠くへ打ちたい場合には、軸足のかかとを少し浮かせることで、骨盤を動かしやすくなります。

ただし、これは連続してニーキックを行う場合とは少し考え方が異なります。

連続動作で骨盤を大きく動かさずに行う場合は、軸足のつま先を正面、場合によっては少し内側へ向けたほうが安定します。

軸足が外側を向きすぎると、膝を引き込む動作が行いにくくなり、力がうまく伝わらないことがあります。

「遠くを打つ」と「引き込む」で軸足を使い分ける

ここで重要なのは、どちらが正解ということではありません。

  • 遠くへ打ちたい → 軸足をやや外側へ
  • 連続して引き込むように打ちたい → 軸足は正面〜やや内側

というように、どんなニーキックをしたいのかによって使い分けることがポイントです。

前足で打つニーキック

次は、前足で打つニーキックです。

前足で打つ場合にも、いくつかの方法があります。

その場で軸足を使って膝を上げる方法もあれば、後ろ足を前へ寄せながら打つ方法もあります。

後ろ足を寄せて打つ場合は、特に遠くの相手を狙うようなニーキックに使いやすくなります。

遠くへ打つなら骨盤を斜め横へ

遠くへニーキックを打ちたい場合は、打つ瞬間に骨盤を斜め横へ向けるようにします。

骨盤を外側へ向けることで、膝を前へ出しやすくなります。

このとき、骨盤の動きに合わせて軸足のつま先も少し外側へ向けると、より遠くへ膝を出しやすくなります。

つまり、

骨盤を外へ向ける → 軸足も外へ向ける → 膝を遠くへ出しやすくする

という身体の連動を意識してみましょう。

引き込むニーキックなら骨盤の向きが変わる

反対に、相手を掴んで自分の方向へ引き込みながらニーキックを打ちたい場合は、骨盤を逆方向へ使います。

蹴り足側へおへそを向けるようなイメージで骨盤を使うことで、膝を引き込む動作がしやすくなります。

この場合は、軸足のかかとを少し浮かせることで、骨盤を動かしやすくなることもあります。

ジャンプニーなど、相手を引き込むような動作では、この使い方が活かされる場面もあります。

ニーキックは「どんな打ち方をしたいか」が大切

ここまで説明したように、ニーキックにはさまざまな打ち方があります。

そのため、

「骨盤はこの方向が正解」
「軸足は必ずこの向き」

と決めつける必要はありません。

重要なのは、自分がどんなニーキックを打ちたいのかを理解して、それに合わせて骨盤と軸足を使うことです。

例えば、

  • 遠くへ膝を出したい
  • 相手を引き込んで打ちたい
  • 1発を強く打ちたい
  • 連続してスムーズに打ちたい

これらによって身体の使い方は変わってきます。

横向きのニーキックでは「引き込む」動作が基本

足を横にした状態で行うニーキックでは、連続して打つことが多いため、基本的には引き込むような動作が使いやすくなります。

この場合は、蹴り足側へおへそを向けるように意識してみましょう。

一方、左右交互に打つ場合には、遠くへ打つようなイメージで骨盤を使う方法もあります。

ただし、ここも「どちらが正解」ということではありません。

自分がどちらの方向へ骨盤を向けているのかを意識することが大切です。

エクササイズなら「まず膝を上げる」だけでもOK

格闘技エクササイズの場合、必ずしも毎回大きな力を出す必要はありません。

ウォーミングアップなどであれば、まずは膝をしっかり上げて身体を温めることを目的に、骨盤を正面にした状態で行っても問題ありません。

そこから、より「蹴りの力」を出していきたい場合には、

遠くへ打つのか?
それとも引き込むのか?

を意識してみてください。

同じニーキックでも、骨盤の向きを変えるだけで身体の使い方が変わってきます。

まとめ|ニーキックは骨盤と軸足を意識しよう

ニーキックを強く、安定して行うためには、膝を上げることだけではなく、骨盤と軸足の連動を意識することが大切です。

特に覚えておきたいのが、

  • 遠くへ打ちたいときは骨盤を外側へ使う
  • 遠くへ打つ場合は軸足もやや外側へ向ける
  • 引き込みたいときは蹴り足側へおへそを向ける
  • 引き込む場合は軸足のかかとを少し浮かせると動きやすい
  • 連続動作では骨盤を毎回大きく動かしすぎない

というポイントです。

もしニーキックをしていて「なんとなく決まらない」「力がうまく伝わらない」と感じたら、膝の動きだけを見るのではなく、軸足と骨盤がどちらを向いているのかをチェックしてみましょう。

そして、「自分はどんなニーキックを打ちたいのか?」を考えることで、身体の使い方も変わってきます。

ぜひ実際に動きながら、骨盤と軸足の向きによる違いを体感してみてください。