【アッパーカット① ビギナー編】初心者が最初に覚えるべきアッパーカットの基本、打ち方/どこで打つ?軌道、ガード、下半身の動きを解説

格闘技エクササイズでよく登場する「アッパーカット」。

「下からすくい上げるように打てばいい」と思われがちなパンチですが、実際には腕だけで動かすのではなく、腰の回旋や股関節、足の力を使って身体全体で打つことがポイントです。

今回は、格闘技エクササイズが初めての方や、まだアッパーカットに慣れていない方に向けて、まず覚えておきたい基本的なフォームを解説します。

アッパーカットはどこを狙う?

アッパーカットは、基本的に下から上へ向かって打ち上げるパンチです。

実際の格闘技では顎だけでなくボディを狙うアッパーカットもありますが、格闘技エクササイズでは顎を狙うイメージで行うことが多くなります。

「相手の顎を下から打ち上げる」というイメージを持つと、アッパーカットの軌道も分かりやすくなります。

当てる場所は「拳頭」

パンチ系の動作に共通するポイントですが、アッパーカットでも基本的には人差し指と中指側の拳の上の部分、「拳頭(けんとう)」を当てるイメージで行います。

手だけを動かして拳を振り上げるのではなく、身体の動きと拳の軌道を合わせていきましょう。

拳の向きはプログラムに合わせる

格闘技エクササイズのアッパーカットでは、手のひら側を自分に向け、手の甲を相手側に向ける形がよく使われます。

一方で、拳を45度程度斜めにしたり、縦にしたりする場合もあります。

実際の格闘技でも状況によって拳の向きは変わるため、「必ずこの角度でなければいけない」というものではありません。

まずは参加しているプログラムの指示に合わせて、無理なく動かせる形を覚えていきましょう。

アッパーカットは「回旋+上下」の動き

アッパーカットの大きな特徴は、身体の回旋に加えて上下方向の動きも使うことです。

フックでは横方向への回旋が中心になりますが、アッパーカットではそこに下半身からの伸び上がる力が加わります。

イメージとしては、

足・股関節 → 腰の回旋 → 上半身 → 腕 → 拳

というように、身体全体の力を拳へ伝えていきます。

単純に腕で下からすくい上げるのではなく、身体の回転と下半身の力を使って拳を送り出すことが重要です。

ただし、速い連続動作では「回旋」が中心になることも

格闘技エクササイズでは、アッパーカットを連続して素早く行う場面もあります。

このとき毎回大きく上下動をすると、動作が大きくなりすぎてスピードについていけなくなることがあります。

そのため、速い連続アッパーでは上下の動きを小さくして、横方向の回旋を中心に打つ場合もあります。

一方、1発ずつしっかり打つ場合や、同じ手で連続して打つ場合には、腰の回転や股関節、足の力を使って下から伸び上がる動きを加えることができます。

スピードやプログラムに合わせて、身体の使い方を調整することがポイントです。

足を前後にしたアッパーカットでは「足幅」に注意

足を前後にしたスタンスでアッパーカットを行う場合、足幅が狭すぎると身体を回転させにくくなります。

特に後ろ側の手でアッパーカットを打つとき、足幅が狭いと腰が回りにくくなり、腕だけで打つ「手打ち」になりやすくなります。

そのため、前後の足幅を適切に取り、腰や股関節を動かしやすい状態を作りましょう。

かかとは軽く上げて使う

アッパーカットで下半身の力を使うためには、足元の動きも大切です。

打つときにかかとを軽く上げることで、重心移動や身体の伸びを使いやすくなります。

かかとを完全に床につけたまま動こうとすると、身体の動きが制限され、腰や股関節の力を拳へ伝えにくくなる場合があります。

「かかとを軽く使う」という感覚を持ちながら、身体全体でパンチを打ってみましょう。

肘の角度は90度が基本の目安

アッパーカットの肘の角度については、プログラムによっても違いがあります。

格闘技エクササイズでは、分かりやすい目安として「肘を90度程度」と説明されることがあります。

ただし、プログラムによってはもう少し肘を伸ばした形や、逆に短い距離で打つアッパーもあります。

そのため、まずは90度程度を基本の目安として覚えつつ、実際にはプログラムの動作に合わせて調整するとよいでしょう。

アッパーカットで多いミスは「手打ち」

初心者に多いのが、腕だけでアッパーカットを打ってしまうことです。

腰の回転や下半身の動きがなく、腕だけを下から振り上げてしまうと、身体全体の力を使えません。

また、パンチを意識するあまり背中が丸くなってしまうケースもあります。

アッパーカットは「手で拳をすくい上げる」というよりも、

身体の回旋+下半身からの伸び上がる力

を拳へ伝えるイメージを持ってみましょう。

ガードを意識するとフォームを修正しやすい

手打ちを修正する方法の一つが「ガードを意識する」ことです。

アッパーカットを打つことに集中すると、反対側の手が下がってしまい、ガードが崩れやすくなります。

そこで、打っていない側の手をしっかりガードの位置に残すことを意識します。

ガードを維持すると、身体を無駄に大きく動かしにくくなり、自然と腰や胸椎の回旋を使った動作にもつながります。

まずは大きな力で打つことよりも、

「ガードを残したまま、身体を回して拳を動かす」

という意識を持ってみてください。

初心者がまず覚えておきたい5つのポイント

アッパーカットを最初に覚えるなら、次の5つを意識してみましょう。

  1. 顎を下から打ち上げるイメージを持つ
  2. 人差し指・中指側の拳頭を当てる意識を持つ
  3. 腕だけでなく腰・股関節・足を使う
  4. ガードをしっかり残す
  5. 速さに合わせて回旋と上下の動きを調整する

アッパーカットは、単純に腕を下から振り上げるパンチではありません。

身体の回旋と下半身からの力を上手く使うことで、より自然で力強い動作になります。

まずは無理に強く打とうとせず、基本のフォームを確認しながら練習してみてください。

次回の「ベーシック編」では、今回紹介した基本フォームをさらに身につけるための練習方法について詳しく解説していきます。