【フック② ベーシック編】威力が変わる!フックの正しい身体の使い方/身体の連動で打つための練習方法、カウントの違いを解説

格闘技エクササイズで使われるパンチの中でも、フックは「腕を横から振る」というイメージを持っている方が多いかもしれません。

しかし、フックをより力強く、スムーズに打つためには、腕だけで動かすのではなく、足・骨盤・身体の動きを連動させることが重要です。

今回はフックのベーシック編として、

  • フックで身体の連動を使う方法
  • 全身の力を手に伝える練習方法
  • 手と足を動かすタイミング
  • エイトカウントでフックを打つときのポイント
  • 前側と後ろ側のフックでのカウントの違い

について解説します。

フックは「手だけ」で打たない

まず意識したいのが、身体の連動です。

フックを腕の力だけで打とうとすると、どうしても「手打ち」になりやすくなります。

そこで、フックを打つための身体の動きを分解して練習してみましょう。

最初は腕の力を抜いて、リラックスします。

そして、足の母指球を軸にして、足を内側へ向けるように動かしてみます。

すると、力を抜いていることで、足の動きに合わせて自然と手もついてきます。

さらに、

足 → 骨盤 → 上半身 → 腕

というように、身体の動きがつながっていくことを意識します。

ここで大切なのは、手と足を完全に同時に動かそうとしないことです。

先に足や骨盤が動き、その動きに手がついてくる。

この感覚を身につけることで、腕だけで振るフックから、身体全体を使ったフックへと変わっていきます。

身体の連動を身につける練習方法

実際のエクササイズでは、曲のスピードが速くなると、毎回大きく足を動かすことは難しくなります。

そのため、まずはゆっくりした動作で身体の連動を覚えることがポイントです。

おすすめは、

① 力を抜く
② 足を動かす
③ 骨盤を動かす
④ 上半身がついてくる
⑤ 最後に腕をつける

という順番で練習する方法です。

特に「腕を頑張って動かす」のではなく、身体を動かした結果として腕がついてくるという感覚を大切にしましょう。

慣れてきたら、足の動きを小さくして、骨盤を中心に使ってみます。

さらに、胸の奥にある胸椎を使って身体を回旋させる感覚を加えていく方法もあります。

大きな身体の動きから練習し、徐々にコンパクトな動きへ変えていくことが、速いテンポでフックを行うためにも重要です。

「手と足を同時に動かす」とは少し違う

身体の連動を意識すると、「手と足を同時に動かせばいいの?」と思うかもしれません。

しかし、ここには少し違いがあります。

大切なのは、

足・骨盤などの身体の中心が先に動き、その動きに腕がついてくること。

です。

もちろん実際のエクササイズでは動作が非常に速いため、一つ一つの動きを完全に分けて認識することはできません。

だからこそ、ゆっくりしたスピードで、

「身体が先、手が後」

という感覚を練習しておくことが大切です。

フックは「カウント」も重要

次に、格闘技エクササイズならではのポイントとして、カウントの違いについて見ていきましょう。

基本的にエクササイズは、8カウントで動いていきます。

例えば、1カウント目でフックを打つ場合、

1・2・3・4・5・6・7・8 → 1

という流れになります。

ここでポイントになるのが、8のカウントで準備をしておくことです。

つまり、

8 → 1

という流れを意識します。

8で身体に予備動作を作り、1でフックを打つ。

これによって、1の瞬間にいきなり腕だけを動かすのではなく、身体の動きを利用してフックを出しやすくなります。

なぜジャブとフックでは違うのか?

例えばジャブなら、

1・2・3・4・5・6・7・8 → ジャブ

というように、8の後からすぐに打っても比較的対応できます。

これは、ジャブが基本的に身体の回旋を大きく必要としないパンチだからです。

一方、フックには身体を回旋させる動きがあります。

そのため、フックを1カウントで打つのであれば、その直前の8カウントで少し準備をしておくことが重要になります。

つまり、

8で準備 → 1でフック

というイメージです。

前側のフックと後ろ側のフックの違い

さらに意識したいのが、前側と後ろ側での微妙な違いです。

前側のフックでは、比較的しっかりと予備動作を作ることを意識します。

……7 → 8 → 1!

というように、8から1へのつながりを大切にします。

一方、後ろ側のフックでは、前側のフックほど大きな「ため」を作る必要はありません。

それでも、

8 → 1

というつながりを意識することで、身体を使ってスムーズにフックを出しやすくなります。

このわずかなカウントの違いを意識できるようになると、エクササイズの動きにも余裕が生まれてきます。

「1で頑張って打つ」と手打ちになりやすい

フックでありがちなミスが、

「1のカウントが来たら、とにかく頑張って打つ」

という動きです。

これでは、1になった瞬間に腕を急いで振ることになるため、結果的に手打ちになりやすくなります。

そうではなく、

8で準備して、1で身体の連動を使って打つ。

この意識を持ってみましょう。

「1で動き始める」のではなく、

「1ではすでに身体が動き始めている」

という感覚です。

まとめ

今回は、フックをさらにレベルアップするために、身体の連動とカウントの取り方について解説しました。

ポイントをまとめると、

  • フックを腕だけで打たない
  • 足・骨盤・上半身・腕の連動を意識する
  • 「身体が先、手が後」の感覚を練習する
  • 最初はゆっくりした動作で連動を覚える
  • エクササイズでは8カウントから1カウントへの準備を意識する
  • 「1で頑張って打つ」のではなく「8で準備して1で打つ」
  • 前側と後ろ側では予備動作の大きさに少し違いがある

ということです。

フックは、腕の力だけで打つよりも、身体全体の動きをつなげることで、よりスムーズで力強い動きにつながります。

まずはゆっくりとした動作で身体の連動を確認し、慣れてきたらエクササイズのスピードでも実践してみてください。